2004-05-06

同一性拡散

アイデンティ・クライシス

同一性拡散と危機は何故起こるのか。自分の過去と現在、他者から認識されている自分のimageの破断。現代社会においての己の存在感の確証は難しくなる一方だ。ゆるりと蠢いている歴史の闇。その広大な底なし沼に放物線を描くように情念が吸い込まれていく。魂の彷徨う現代人達。

2004-05-05

イメージと文体

文体

難題のひとつだ。
年齢を重ねるとパノラマみたいにイメージが拡がると言うがそうではないであろう。それは老いたる思い込みに過ぎない。自己との相克をどのように経てきたのかが問題にされるべきである。これを場数を踏むとも言う。しかし、意識の時間化度は「感性」によってしか左右されない。

2004-05-03

世界内存在

E. Husserl


世界というものがわれわれの経験とはかかわりなく、それ自体の超越的存在を持続し、すべての事物はこの世界の内部に存在し、すべての出来事はこの世界の中で生起する
- E. Husserl(Ideen)-

「世界定立」に対するフッサールの初期的考え方である。死後遺稿によればすでに現象学的還元の捉え方を変えている。


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Emmanuel L´evinas

法政大学出版局 1996-04
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2004-05-02

バビロン王の最後

ダニエル書4


ある日、王は宮殿の屋上を歩きながらバビロンを見下ろし、
『この大バビロンは、私の権力によって私の威光を輝かせるために、私の力で建てたものだ』と言った。
眼前に広がる自分の功績があまりに大きかったので、王は自らわが身を誇った。
- 旧約(ダニエル書4)-


第二の夢を神からの警告であると教えたダニエルの言葉を時間の経過と共に忘れ去ったネブカデネザル大王に神の審判が下りる。大王は悔い改めるまで野の獣となった。その後暫くしてバビロニアはペルシャに滅ぼされる。
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村岡 崇光

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2004-04-25

黄泉の穴と号く

黄泉
磯より西の方に窟戸あり。
高さと廣さと各六尺ばかりなり。
窟の内に穴あり。
人、入ることを得ず。
深き浅きを知らざるなり。
夢に此の磯の窟の邊に至れば必ず死ぬ。
- 出雲國風土記 出雲郡宇賀郷 -


死者の往き住むと云う異郷を指しているのだが、深く禁忌と関わっている。
仏教伝来以前の日本人の死生観の記録に惹かれた。
既に書かれた頃は日本に仏教は渡っていた。

出雲国風土記 (講談社学術文庫)出雲国風土記 (講談社学術文庫)

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2004-04-24

死者の書

パルドゥ


ああ、私が自分の持つ根強い無知のために輪廻し彷徨っている時に、仏の世界の叡智の明るい光の道に、尊い御方であるヴァイローチャナ仏がお導きくださいますように。そして女尊ダートゥヴィーシュヴァァリーが私の背後から支えてくださり、恐ろしいバルドゥの難関を越えさせてくださいますようにお祈りいたします。
 どうか私を正しくて完全な仏の境地にお連れくださいますように。』
  - 寂静尊の神群の現出(シハの現出)一日目より「祈願の言葉」:川崎信定訳-

これは「バルドゥ(中有)」にある状態、つまり死んでから次の生を受ける迄の意識の状態で起こる一日目の祈りの言葉である。死して在る姿にひかれたので「死者の書」より抜粋した。死者に対して解脱の方向を教えるというのも生者にとっては妙であるが、生きている人間に向けられた書であると思えばいいだろう。

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2004-04-20

歴史と共に生きる

メルロ=ポンティ

生きるという事を考えると難題ばかりふりかかるのだが、「歴史」の中で生活するという事を起点として捉えると生きるとは何かが引き寄せられる。

死ぬのはひとりだが、生きるのは他人とともにであり、われわれとは他人がわれわれについて作りあげるイメージであり、かれらがいるそのところにわれわれもまたいるのである
- メルロ=ポンティ -



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2004-04-19

黙示録

ヨハネの黙示録

子羊が第二の封印を開いたとき、
第二の生き物が「出て来い」と言うのを、わたしは聞いた。
すると、火のように赤い別の馬が現れた。
その馬に乗っている者には、地上から平和を奪い取って、殺し合いをさせる力が与えられた。
また、この者には大きな剣が与えられた。
      -ヨハネの黙示録- 新共同訳

2004-04-18

暴力は人間存在の本質に・・・

暴力

暴力は人間存在の本質に根差しているもの、なのか?
わたしはふと考えるのだ。かの地の戦争は排除の概念と言うべきものなのか、と。

人間は暴力を合理化し抑制する装置を作った(それが文化である)が、同時にこの文化装置は危機に出会うたびにしばしば物理的暴力を拡大再生産する
-今村仁司-

2004-04-17

死の無条件甘受

サンテグジュペリ

ぼくが甘受しているのは、危険ではない。ぼくが甘受しているのは戦闘ではない。それは死だ。ぼくは偉大な真実を学んだ。戦争は、危険の甘受ではないのだ。それは、ある時期にあっては、戦う者にとっては、、死の無条件甘受なのだ。
- サンテグジュペリ-

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