2008-05-23

「浄土」を書き終えて


 id:h_catも言っていたが、御多分に漏れず私もほっとしている。完璧なものなど書きようもなく不完全燃焼のようなものを感じている。限られた時間の中で書くという困難性はあるにしても自分なりのテーマやイメージに沿って掌編を習作させて頂いた。趣旨に賛同しエントリ参加してくれた諸氏並びにnoon75氏にはあらためて感謝の意を表したい。
 人嫌いといいながらもそれとなくネットでお付き合いをさせて貰っている「尼僧id:nappa2914」がいる。まだお若いのだけれども興味深い女性である。今回の掌編「浄土」について的確な感想を頂いた。有り難いことである。
「浄土真宗では亡くなったの人のことを浄土へ帰る(還る)というのよね、とっても素敵だと思うの」と言っていた事を想いました。
 -「尼僧、親鸞聖人の教えと日暮之所感」註1-
弥陀の誓願不思議にたすけられまいらせて、往生をばとぐるなりと信じて念仏もうさんとおもいたつこころのおこるとき、すなわち摂取不捨(註2)の利益にあずけしめたまうなり。(歎異抄一条)

※写真は「幻化(註3)」屏風右-冨田渓山-
参照:「美術品は語る-幻化-」
※このエントリィは「愚民の唄」2007-01-17に書かれたものを転載しました。またここで言われている掌編「浄土」は南無’sワールドにおいて「善なる人々-悠治編-」として加筆改編されました。
註1:引用先は現在クローズされていて「弟系『尼僧、親鸞聖人の教えと日暮之所感』」に引き継がれている。
註2:摂取不捨(せっしゅふしゃ)〔仏〕 阿弥陀仏が念仏する衆生をすべて浄土へ救いとって、決して見捨てないこと。浄土教で説く、阿弥陀仏の根本的なはたらき。
註3:幻化(げんけ)仏語。幻と化。幻はまぼろし、化は仏・菩薩(ぼさつ)の神通力による変化(へんげ)。実体のない事物、また、すべての事物には実体のないことのたとえ。-大辞林
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